自分に厳しく・人に優しく
皆さんも一度は聞いたことがあるであろう言葉を、今一度考えてみて欲しいなと最近思います。
理由は色々とありますが、今の日本の世の中が様々なことに対して優しくなりすぎていることに違和感を感じているからです。
事例は色々とありますが、まず皆さんに直結していることとして学校の先生が優しくなっています。
私は平成元年生まれですが、そのころの中学の先生は心の底から怖くて逆らうことなんて考えるに至らないという存在の先生も中にはいました。
今その頃の話を生徒の皆さんにすると、信じられない…という意見ばかりです。
もちろん厳しいことがすなわち正義だとは思いませんが、道を外しそうになった時に戻してくれるのはそのような先生の存在が大きかったとは思います。
学校の欠席者数も右肩上がりになっています。
コロナの影響もあると思いますが、学校は無理して行かなくていい。辛いことがあったら逃げればいい。というような風潮になってきていると思います。
欠席には様々な原因があり、一括りにするつもりはありませんが、全体としてそのような傾向があるかなと感じます。
高校無償化も地方においては頑張らない学生を増やしてしまう、優しいけれども愚策だなと思います。
また、学校ではありませんが、ここ数年のいわゆる働き方改革もそうです。
労働者に優しい政策ですし、ワークライフバランスも大事ではありますが、その結果、日本の国力やGDPは上がっているのか?生活は豊かになっているのか?と疑問です。
実際に目にしたわけではありませんが、近年経済成長している国の国民は厳しい環境で必死に出来るだけ毎日を頑張っているのではないかなと推測できます。
今の日本には、他者からや社会からの厳しさという概念が無くなってきている気がします。
ただ一方でSNS等ではミスした者に対する炎上という名の完全なる他者からの全く愛のない厳しさは強まっています。
この厳しさには思いやりはなく、人を成長させる要素は無いなと思います。
だからこそ最初に述べた、【自分に厳しく】という言葉を胸に刻んで欲しいなと思います。
そんなに頑張らなくてもいいよという風潮や、本気で怒ってくれる人が少なくなっている今、自分で自分を制して、色々なことを頑張っていく人が大きく成長出来る世の中になっています。
頑張っている中で辛いことがあったら、ケセラセラと唱えて終わるのではなく、なぜそのような状況になってしまったのかしっかりみつめて、改善すべき点を改善して、立ち向かえる人になって欲しいなとも併せて思います。
さぁ、自分に厳しく頑張りましょう。
都北教室 中島 猛