1月に入り、本格的な受験の時期となりました。

入試まであと〇日というカウントダウンの中で、一つでも多くの演習をこなして合格を掴み取っていく時期です。

しかし近年の受験の様子、学習の様子をみていると、まだ受験の目的、学習の目的が理解できていないのではないかと思うことが増えました。

県立高校の入試では、推薦制度が三年ほどまえに変更となり、学校主体の推薦が自己推薦に変わりました。
希望すればだれでも推薦受験できる。
この形式により、推薦を間違った方向で考えているような気がしてなりません。
推薦受験をして一足早く合格し、楽をしたい。
そんなふうに考えている人が増えています。

本来、推薦入試は「自分が〇〇を学習し、将来△△の仕事をしたい。だから合格内定が出たら落ち着いて色々な学習範囲をより細部まで学習しよう。」とあるべきではないかと思うのですが、前述の通り、さっさと合格してのんびりするための手段になっている人が増えたような気がします。

実際、泉ヶ丘や都城西の進学校では、推薦合格した生徒が入学後、成績を崩すケースが多々見られます。

推薦合格を決めてから学習量が激減して入学する生徒と、最後まで(一般)合格を目指し一生懸命学習して合格し、入学した生徒との学習量に大きな差が出るからです。

合格は大事ですが、高校入学後の学習についていく力がなければ、大学入試で方向転換、ランク下げになるだけです。

厳しい言い方になりますが、「勉強の仕方がわからない」という生徒で「学習時間が豊富で問題集をちゃんと解いている」ことはほとんどありません。

受験が近づいているこの時期だからこそ、不安をかき消すように問題をたくさん解き、理解できないところ、疑問に思うところを質問して解決することが大事ではないかと思います。

コツや効率は大事ですが、それは絶対的な学習量が土台になった上での話です。

受験は人生の中でなんどもあることではありません。

その機会にしっかり向き合い、人生の糧にして欲しいなぁと思います。

広原校 山崎 吉樹